白黒コンサルタントの読書ブログ

日々情報収集を行うために猛烈に本を読み漁るコンサルタントのブログ。

やりたいこと。やれること。やらなきゃいけないこと。イノベーションの作り方。

業務の中で、企画提案書など考えているときに、「やりたいこと。やれること。やらなきゃいけないこと。この3つを区別する」ことを意識している。そして、この区別にもう一つエッセンスを加えることによって、今までの商品や提案と別のものが生まれる可能性が飛躍的に上がる。

例えば、

やりたいことは、"株式優待を含めて、投資の利回り計算してくれるアプリとか作りたい"。と考えるのは良いが、これが果たして本当に顧客ニーズを満たしているものか、ビジネスとして(つまり収益を出せる)考え得るものなのかは、わからない。

やれることは、"株式優待商品のナイスな画像をインターネット上で自動的に探してきて、その画像をデータベースに流し込み、画面に出力させる仕組みを作れば、運用負荷がさがる"…多分これは日本人の今のスキルではできない。

やらなきゃいけないことは、"株式優待を検索できるアプリ"なのに、銘柄コード検索機能がないなど、やらなきゃいけないことができていない。

私の捉え方であるが、上記のように考えている。

起業するうえでは、これは重要なポイントである。なぜなら、アイデアは、時としてこの3つがお互いに最高到達点で絡み合う、もしくは突き抜けた点で絡み合うからこそ、イノベーションになる。逆を言えば、イノベーションを考えたいときは、この3つをこれまでの枠から離れたところで考えればいい。

"株主優待アプリ"であれば、株主優待を選択して、直接株注文できれば、売上に貢献できるかもしれないし、それに加えて、杉谷さん?みたいに、株主優待でお客様の土日の予定を勝手にスケジューリングしてくれれば、飽きないアプリになるかもしれない。投資家の株への興味をそそるものになるかもしれない。

そしれこれがやれることでなければならない。実は、テクノロジーから考えるとやれることの視野が狭まってしまうと感じることが多い。自分がコンサルタントだったら、営業だったら、どうやって株主優待から株注文へ結び付けるだろうか。例えば、黒イチゴが最近はやっていて、黒イチゴの話題で盛り上がった投資家がいたとすると、もちろん黒イチゴを株式優待で出している、もしくは白イチゴかもしれない。しいては、値段の高いケーキ屋かもしれない。

自分の枠、概念を外して考えることがイノベーションの近道である。