白黒コンサルタントの読書ブログ

日々情報収集を行うために猛烈に本を読み漁るコンサルタントのブログ。

日本でFintechが流行らない理由~物事の本質を見抜く力~

日本でFintechが流行らない理由について、アカデミックにも事業会社からも様々なことが言われているが、結局のところ、すべては国民性に依存する部分が多いのではないかと思う。

Fintechという言葉が流行する前にも、SuicaPasmoという素晴らしいサービスが日本にはあった。さらに言えば、iPhoneSuicaが利用できることを国民は望んでおり、それが実現したときは少なからず喜んだ人はいたであろう。もちろん、Appleの総本山アメリカでは、Suicaなんて流行っているわけない。

最近は、クラウドと同様、日本ではバズワードとして陳腐化してきてしまっているが、どちらかというと、Fintechを仕掛けた人のほうが一枚上手だったように思える。その裏には、政府、民間企業、外国企業といった様々なステークホルダーたちが見え隠れしている。

ここまで情報の流れが早くなってきた世界において、これまで以上に品定めをする目が必要になってくると思っている。いつの日の情報だけに流される人は情報弱者となり、物事の本質を見抜ける実力をもった人が利益を得る時代である。

その昔、情報はモノと一緒に運ばれてくるという時代から、インターネットを使って情報が運ばれる時代となってきた、これから情報は何に乗ってくることになるのであろうか。ほしい時にほしい情報を持ってきてくれるのがA.Iだとすると、その先に待っているのは、未来から情報でも運んでくる何かであろうか。